冨山光太郎ファシリテーター(北海道)

  
地域の自然を知るために、理科の授業に取入れています 紋別市立上渚滑中学校 1〜3年生 冨山光太郎 オホーツク海を臨む紋別市。
そこを流れる渚滑川の中流域に属する上渚滑は、エゾシカが牧草地で草を食み、ヒグマも人里へ現れる自然豊かな農村地帯です。上渚滑中学校周辺にはチゴハヤブサやハイタカといった猛禽類が生息し、教室の窓から小鳥を捕らえる様子を観察することも年に数回あります。
昨年は3年生の理科の食物連鎖の学習の最中に、窓の外でハイタカがヤマゲラを捕えました。学習の中で本物を見るということは子ども達にとってまさに生きた授業の1つです。このような観察を下地に、自らが体験するプロジェクトワイルドのアクティビティを実施することは学習したことを定着させる優れた体験活動であると考えます。
本校では全校生徒と全職員で「死のつながり」を行っています。登場する生物はタカ等の身近な生物からクジラを頂点とした海洋生物まで、紋別市の山と海を意識して工夫しています。食物連鎖と生物濃縮を考える場面では、人間の自然環境へ与える影響について話し合い、震災後の私達に突きつけられた放射性物質の問題についてまで発展して議論を深めています。また、牧草地に群れをなして現れるエゾシカを通して、生物間の釣り合いを簡単に体験できる「オー・ディア!」と、過去から現在への道内のエゾシカ生息数の推移のグラフから、現在の北海道の森の生物層は豊かなのか?エゾシカの生息数は適切なのだろうか?という疑問を持つことができます。
また、屋内で行われるこれらのアクティビティの体験により、野外での自然観察においての着眼点にも変化が生まれ、豊かな自然環境を守っていくにはどうするべきかといった考えを生み出すきっかけとなっています。
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